2011年02月24日

2011年2月23日 日経MJサービス&エンターテイメント

2011年2月23日(水)サービス&エンターテイメント
コーナー:「パスファインダー 活路はどこに」
対象:ノバレーゼ社長 浅田剛治氏
記者:杉垣裕子
見出し:中国で婚礼受注 どう開拓 日本風の演出 普及促す


少子化による婚姻数の減少で長期的には縮小が見込まれる国内のブライダル市場。
式場運営各社にとっては国内競争に打ち勝つだけでなく、新たな客層の開拓が大きな課題だ。
そんな中、ノバレーゼは昨年秋、中国で婚礼受注に乗り出した。
日本風の挙式・披露宴は受け入れられるのか。浅田剛治社長に聞いた。

−中国・蘇州で結婚式の運営に参入して半年弱たった。手応えは。
「中国は今、結婚式ブームだがハードもソフトも伴っていない。現地の結婚式には起承転結がなく、参列者が自由に出入りして飲食を楽しむというのが一般的。
日本のスタイルとは大きく異なる。しかし、日本風のウェディングも受け入れられてきている。新郎新婦によるキャンドルサービスやケーキ入刀、生い立ちや両親に感謝の気持ちを示す映像を流して涙を誘うという演出も好評だ」
「まだ売上高などを公表できる段階には至っていないが、1〜2年で事業の基盤をつくりたい。受注件数は今年度中に300件が目標で、将来は年間500件を目指したい」

−式場の運営は始めたものの、現地企業との正式契約まで時間がかかるなど課題も多い。
「商習慣の違いに加え、スタッフのマネジメントも課題だ。社員4人を派遣して、ウェディングプランナーら現地スタッフの教育にあたっているが、仕事に対する考え方や文化が異なっているため意識改革が必要だ。日本風の婚礼を提案したいのに、プランナーが慣れ親しんだやり方を薦め、結果的に中国流になってしまうケースもある」

−今後の海外展開は。
「今春、蘇州の式場の近くに婚礼衣装店を開く。台湾のドレスメーカーが出店し、運営やウェディングドレスなどのデザインは当社が手がける。今後、海外で式場を展開する際も婚礼衣装店とセットで運営していく。中国での採用活動も始める。今年は一流大学の卒業生3人ぐらいを採用する予定。最初は日本で働いてもらい、将来は中国の式場の責任者になってもらいたい」
「中国での式場運営の依頼に加え、韓国、タイ、ベトナムからもオファーがたくさんある。まだ話はまとまっていないが、海外では過大投資はせず、ハードを提供してもらい、そこにノウハウを注入して事業を拡大していく。結婚式はこうやるんだという文化を伝えていきたい」

−日本の業界動向をどう見る。
「ゲストハウス(邸宅風式場)の出店は落ち着いてきている。今後は淘汰が進むだろう。実際、ゲストハウスや結婚式場の賃貸・売却が増えてきている。集客力を保つにはハードのこまめなメンテナンスや改装が重要で、その資金力のない企業が脱落している」
「そうした式場などの再生に特化した新業態『ふれあーじゅ』を立ち上げた。初期投資を従来の4分の1にし、商品力を生かしたパッケージ型の提案で組単価を抑える。これまで当社は約420万と平均より高い層を対象にしていたが、300万前後のボリュームゾーンもとりにいく」

−安さを強調した結婚式の宣伝が最近目立つ。
「日本ではご祝儀に見合った結婚式をしようという意識もまだ強く、脅威には感じていない。
当社も低価格に移るわけではない。これまで通り高価格帯の式場の出店も続ける」



【キーワード】
・日本市場の伸び悩み→海外進出というストーリー
・中国進出して半年後というタイミング
・受注件数の目標値(売上高、売上目標はなし)
・今後の具体的な海外展開(蘇州の式場近くに婚礼衣装店)


posted by メディアウォッチャー at 11:17| Comment(0) | 日経MJ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。