2011年02月26日

2011年2月26日 朝日新聞夕刊be

2011年2月26日(土)夕刊be
記者:畑川剛毅
コーナー名:スタートライン
見出し:オーネット・結婚アドバイザー 恋愛後押し 平崎真野さん(30歳)


「結婚を前提につきあいたいと告白したら返事がない。どうしたらいい?」
「残念だけどそれが彼女の答えだと思います。ほかの方を探してみては」
 こんなやり取りを交わしながら、会員の自由恋愛を助け、結婚に導く。
 大学を出て、教育関係、美容関係と転職した。接客が主体だったが「関わりは社員とお客様のまま。もっと人の心に踏み込んだ仕事がしたい」と、2008年夏に入社した。
 直後に自身が結婚。自分はまだ先だと思っていたが、会員に接するうちに急に結婚したくなった。
「パートナーは大事だと本気で言えるようになった」。
 一人の会員の入会から大会まで一貫して受け持つ。20〜30代を中心に約100人を担当、これまで14人が結婚した。「結婚を望む独身男女だけが母集団の3万人からお相手を探すシステムは極めて合理的だと思う」。
 会員は(1)互いの希望条件に合う男性6人のプロフィルが毎月届く(2)会報誌掲載の会員の中から月8人まで申し込める(3)年3回各10人まで画像検索できる。別料金でパーティーやイベントでの出会いの機会もある。だが交際を申し込み受けてもらえるのは、数人に1人が現実だ。
 心がけているのは、行動を止めないでもらうこと。交際申し込みをしばらくしていない、サイト上のマイページにログインしていないといった会員に積極的に連絡をとり、相談に乗る。同時に頼られすぎないようにしている。特定のだれかを結びつける「仲人」の役割ではなく、もつれた糸をほどくように交際を後押しする役割に徹する。
 30代前半の女性会員から「正式におつきあいしようと言ってもらえない。でも、毎回『次はいつ会おうか』と誘われる。私は特定の人なのでしょうか」と悩みが寄せられた。「それとなく、どんな気持ちで誘っているのか聞いてみたら」と答えた。男性からは「そのつもりでつきあっていたけど分からなかった?」と拍子抜けする返事。2人は結婚を前提にする段階に移ったことを示す会員休止の手続きをとり交際を深めている。うれしさと同時に、自分の一言が一生を左右する重みを感じる。
 耳の痛い指摘をしなければならない場合もある。男性は年齢に、女性は年収、学歴、慎重にこだわる傾向がある。出会いが減ることをデータで示し、現実に戻るように促す。そうした時、どこまで踏み込むか、会員との間合いの取り方が難しい。
 3年弱の経験から、素直にアドバイスを聞き積極的に行動する会員の成婚率が高いと感じる。受け持つ会員全員の「退会はそろって2人で」が目標だ。

◇こんな会社◇
<オーネット>
【社員数】134人(うち女性95人)
【昨春入社※】院修了91人(同21人)大卒305人(同147人)専門学校卒2人(同1人)=2010年度はオーネットへの配属なし
【給与※】大卒初任給30万円、平均年収681万円
【平均勤続年数(平均年齢)】男性8.8年(44歳)女性8.1年(45歳)
【女性管理職】課長級5人、支社長16人など26人
【有給休暇消化率】24%(※は楽天グループ全体での数字)
1980年創業。07年末に楽天のグループ会社となり現社名に。本社は東京都品川区。結婚情報紹介サービス大手。楽天グループとして11年度は600人入社予定。3年後の新卒定着率は非公表。中途採用を通年実施し、10年は12人採用。自己都合で退職した社員の再雇用制度がある。



【キーワード】
・就職の先輩というコーナー趣旨
・就職に至る過程から、仕事の醍醐味と苦労
・企業情報(年収など)の開示
posted by メディアウォッチャー at 11:00| Comment(0) | 朝日新聞(夕刊be) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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